「皮膚疾患」による抜け毛、薄毛

脂漏性皮膚炎が脂漏性脱毛症の原因

バランスの悪い食事、睡眠不足、運動不足、ストレス、間違ったヘアケアが脂漏性皮膚炎、脂漏性脱毛症の原因とされています。

また、マラセチア(真菌)というカビの一種が関係しておこる場合もあります。

頭皮に赤みや痒みベタつきがあり、湿疹やフケが多く出る場合は脂漏性皮膚炎を疑いましょう。

皮脂の過剰分泌が発症の原因ですが、毎日シャンプーして綺麗にしているから大丈夫だとは思わないでください。その考え方が大きな間違いの1つ。

皮脂は除去すればするだけ分泌(身体は不足していると認識する)しようとします。

洗浄力の強いシャンプー剤を使うことで皮脂を取りすぎてしまい、身体は補おうと皮脂の過剰分泌を引き起こします。

皮脂の分泌は身体の正常な働きですが、多すぎても少なすぎてもダメということを覚えておいてください。

症状が酷い場合はステロイドや抗生物質などの薬が必要なケースもあるので、我慢せず早めに皮膚科で診てもらい処方してもらってください。

バランスの悪い食生活の見直し

脂肪分、塩分、糖分を多く含んだ食事を好まれる方は「バランス」を大切にしましょう。

脂肪分も塩分、糖分も身体にとっては必要な栄養なので、まったく摂らないわけにはいきません。

揚げ物を食べる時は衣をはがして食べたり、カロリーの高いパスタやラーメンは控えて、麺類を食べたい時はベトナム料理のフォーや多くの野菜が入ったタンメンなどがおすすめです。

1品を多く食べるのではなく、できるだけ品数を食べて多くの栄養を摂るようにしましょう。

睡眠不足の解消と質の向上

睡眠不足の改善は仕事や家庭環境により難しい場合もあると思いますが、睡眠が足りていないという方は少しでも睡眠時間を確保して、心身ともに休む時間を増やしましょう。

また、「睡眠の質」を高めることも重要です。

入眠後の3時間以内に髪の成長に重要な成長ホルモンが分泌されます。

眠りの質が低いとこの成長ホルモンが十分に分泌されず、毛髪の育成に大きく影響してきます。

就寝前の食事、カフェインやアルコールの摂りすぎ、パソコンや携帯の長時間の利用は深い眠りの妨げになるので控えるようにしましょう。

代わりに本を読む、アロマでリラックスして寝る、お風呂で温まってから寝る、など改善する意識と工夫1つで行えることは多いので、習慣化するまで小さなことから初めてみましょう。

ストレスの発散

ストレスをまったく感じない生活は非常に難しいことです。

人間関係、プレッシャーによる精神的ストレス。

音や光、温度や疲労による肉体的ストレス。

嫌なことなどストレスだと感じることは認識しやすいですが、頭の中でストレスだと思っていないことでも身体はストレスを感じていることも多々あります。

排除できるストレスは排除すべきですが、大切なことは泣いたり笑ったり運動をしたり、しっかりとストレスを発散すること。

タバコやアルコールでの発散は逆効果になりかねないので気を付けてください。

ホットタオルを目に当ててリラックスする、アロマを使う、サウナへ行くなど、嫌なことがあった日はストレスを緩和することを忘れないでください。

運動不足の解消

適度な運動は1日8000歩、そのうち20分を早歩きにすると良いといわれています。

忙しい日々の中で運動にあてる時間の確保はなかなか難しい…と、そこで終わってしまってはいけません。

運動をする時間は意識的につくらないと確保できませんが、歩いている時は早歩きを意識したり、できるだけ階段を使ったり、普段の生活の中で少しでも運動量が上がる工夫がポイントです。

簡単に始められて場所もとらない、運動量はランニング以上とされる「縄跳び」も非常におすすめです。

ストレス発散にもつながるので、少しの工夫と改善するという決意をしっかりと持って臨みましょう。

間違ったヘアケアの改善

ドライヤーは使わず自然乾燥している、ブラシでポンポンと叩きながら頭皮のマッサージをしているなど、意外と間違ったヘアケアをされている方は多いです。

ドライヤーでの乾かしすぎはダメですが、自然乾燥はうねりやパサつき、雑菌の増殖につながるのでもっとダメです。

ブラシで叩きながらのマッサージは頭皮、皮下組織にダメージを与えてしまう原因になり頭皮環境の悪化、毛髪の成長に悪影響を及ぼす可能性が高まります。

また、日々使っているシャンプーの見直しも大事です。

ドラッグストアやスーパーで販売されているシャンプーの多くは洗浄力が強すぎて皮脂をとりすぎる商品の可能性が高いです。

皮脂のとりすぎが原因で皮脂の過剰分泌になる可能性が高まります。

詳しくは「正しいシャンプーの仕方、選び方」も参考にしてみてください。