「遺伝」による抜け毛、薄毛

遺伝が大きく関係している「男性型脱毛症(AGA)」

・5α‐リダクターゼを抑制してジヒドロテストステロンへ変化させない。

遺伝が大きく関係しているといわれている「男性型脱毛症(AGA)」

男性ホルモン(テストステロン)が特定の酵素(5α‐リダクターゼ)の働きを受けることで髪の成長を阻害する活性型(ジヒドロテストステロン)に変化します。

そしてジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプター(感受性が高ければ高いほど影響力が大きい)という受容体と結合することが原因で抜け毛が増えるとされています。

遺伝が原因による抜け毛の対策は、このメカニズムを元に5α‐リダクターゼ(ジヒドロテストステロンに変化させない)がポイントとなります。

対策①AGA治療薬

・AGA治療薬「フィナステリド(プロペシア)」や「デュタステリド(ザガーロ)」を服用する。

・AGA治療薬は専門医院や皮膚科などで処方してもらえる。

・AGA治療薬の個人輸入は大きなリスクが伴う。

・整った生活習慣を軸にして、AGA治療薬やサプリはサポート的な役割。

5α‐リダクターゼを抑制するためにはAGA治療薬「フィナステリド(プロペシア)」や「デュタステリド(ザガーロ)」を服用するか、5α‐リダクターゼの働きを阻害するといわれるノコギリヤシのサプリを利用するという対策になります。

ただし、サプリの場合は医薬品ではないので即効性や効果に期待が持てない可能性もあります。

必要な栄養を食事から全て摂取するというのは少しハードルが高いです。

日々忙しく仕事をしている1人暮らしの方なら尚更です。

無理をすれば逆にストレスを感じる場合があるので、不足していると思う栄養や補いたいと思う栄養は、無理せずサプリで摂るようにしましょう。

AGA治療薬は専門医院はもちろんですが皮膚科、内科、外科などでも病院で相談すれば処方してくれます。

最近ではAGA専門医院も増えましたし皮膚科でも気軽に相談できるようになりました。

AGA治療薬はネットから個人輸入するという方法もありますが、副作用が起きたときの保障がないなど危険が伴うのでオススメはできません。

また、バランスのとれた食事や規則正しい生活も非常に重要になります。

整った生活習慣を軸にして、AGA治療薬やサプリはサポート的な役割の利用をおすすめします。

対策②サプリ

・男性は5α‐リダクターゼの働きを阻害するといわれるノコギリヤシのサプリを利用。

・女性は女性ホルモンと構造が似ているイソフラボンのサプリを利用。

男性はノコギリヤシのサプリ、女性にはイソフラボンのサプリが良いといわれています。

発毛効果に対しては科学的根拠がないともいわれますが、ノコギリヤシには5αリダクターゼの発生を抑制しジヒドロテストステロンの発生を抑え込む働きがあると言われています。

イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ていることから、女性ホルモン様の作用が期待できると言われています。

ノコギリヤシやイソフラボンのサプリもネットで簡単に購入できるので、すぐに始められる対策の1つとしておすすめです。

男性ホルモンと5α‐リダクターゼについて

・男性ホルモンは少なくても多くてもダメ、バランスが重要。

・規則正しい生活習慣を目標にして、簡単なことから初めてみる。

・食事を通したバランスの良い栄養摂取が理想だが、難しい場合はサプリを利用する。

ここからは男性ホルモン(テストステロンやジヒドロテストステロン)、5α‐リダクターゼについて。

テストステロンやジヒドロテストステロンは筋肉の増大、闘争本能促進、体毛増加に加え体力、精力、精神力など心身共に男性的な身体をつくるうえで必要不可欠なホルモンです。

しかし、テストステロンは20代をピークに40代あたりから急激に減少していきます。

この40代あたりからの減少を補おうとテストステロンは5α‐リダクターゼとの結合が進み、ジヒドロテストステロンの生産量を増加させてしまう場合があるため加齢に伴う抜け毛や薄毛、精力減退などにも関係してきます。

ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターと結合することで頭髪は抜けやすくなると先に述べていますが、それ以外の髭や腋、スネなどにおいては発毛や育毛を促進するようになるので濃くなります。

したがって、体毛が濃い方で頭髪が薄い方は男性ホルモンが多いと表現されるのはこのためです。

また30代後半、40歳頃から男性の社会的責任とストレスは仕事もプライベートでも高まる時期。

ある日突然テストステロンの分泌が急激に減ってしまい、自律神経失調のような症状がおこる場合もあります。

これが男性更年期といわれています。

ここで自律神経の異常が原因でおこる抜け毛、薄毛にも関わってきます。

遺伝による抜け毛、薄毛のメカニズムが解明されていくと同時に、絡み合うような関係性も分かってきています。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型が存在し、Ⅰ型5αリダクターゼはほとんどの体毛の皮脂腺に存在し、皮脂の分泌が多い脂性肌の人はⅠ型の5αリダクターゼの活性が高いといわれています。

Ⅱ型5αリダクターゼは頭髪や、髭、腋毛、スネ毛、陰毛などの毛乳頭細胞に多く存在し、髭や体毛が濃い方で前頭部や頭頂部の薄毛が進んでいる人はⅡ型の5αリダクターゼの活性が高いといわれています。

男性ホルモンもバランスが重要とされていますが、ここでも基本は整った生活習慣です。

バランスの良い食事、質の高い睡眠、規則正しい就寝や起床時間が理想ですが、全てをすぐに始めることは難しいです。

比較的取り組みやすいことから初めて習慣化させていくことが大切。

サポート的な役割としてサプリの服用もすすめられています。

例えば1人暮らしで毎食バランスを考えた食事もハードルが高いかと思います。

食事を通してバランスの良い栄養を摂取することが良いですが、難しい時はサプリを利用してみてはいかがでしょうか。