「デュタステリド(ザガーロ)」
フィナステリド(プロペシア)より効果が高いと話題になったデュタステリド(ザガーロ)。
AGA治療薬の御三家(ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド)としてその効果は認められていますが、歴史が浅いことからミノキシジルやフィナステリド(プロペシア)と比べると認知度はまだまだ低いかと思います。
今回はそんなザガーロの勉強をしていきましょう。
- デュタステリド(ザガーロ)の効果について。
- デュタステリド(ザガーロ)の使い方や注意点。
- デュタステリド(ザガーロ)を購入するならオンライン診療。
- デュタステリド(ザガーロ)の副作用について。
- 後悔しないデュタステリド(ザガーロ)を止めるタイミングなど。
女性の薄毛、髪のボリュームでお悩みの場合はミノタブが効果的です。
興味がある方は別記事をご参照ください。
目次
デュタステリド(ザガーロ)とは?
まずはウィキペディアでデュタステリド(ザガーロ)の詳細を見ていきます。
デュタステリド(Dutasteride)は、テストステロンからのジヒドロテストステロン(DHT)生成を阻害する5α-還元酵素トリプル阻害薬(英語版)である。
【男性における男性型脱毛症】
日本と韓国で、デュタステリドが男性における男性型脱毛症の治療薬として承認されている(世界中で男性型脱毛症の適応承認を受けているのは、この2か国のみである)。保険収載はされていないので(自費治療・自由診療)。女性には承認されていない。抜け毛の防止効果はフィナステリドを上回ることが確認されており、フィナステリドでは不十分だった増毛効果もある。ただし毛根が失われた箇所については再生しない。増毛効果は、毛が長く太くなることと、単一毛根から複数の毛が生えることによる。円形脱毛症等には効果がない。また20歳未満での安全性および有効性は確立されていない。
【禁忌】
女性、小児・幼児・乳児・新生児、重度の肝機能障害のある患者、製剤成分に過敏症の既往歴のある患者 には禁忌である。フィナステリドに過敏症を示した患者にも使用してはならない。
妊娠中にデュタステリドや他の5α-還元酵素阻害薬を服用すると、胎児に悪影響を与える。これらの薬剤は皮膚から吸収されるので、妊婦または妊娠の可能性のある女性は薬剤を取り扱わないことが望ましい。カプセルの内容物に触れてしまった場合は、直ちに石鹸および流水で洗い流す事。
デュタステリド服用中の患者は献血してはならない。血中半減期が長いため、投与中止後6ヶ月間は献血できない。
【副作用】
重大な副作用として、肝機能障害(アボルブ:1.5%、ザガーロ:頻度不明)・黄疸(頻度不明)が記載されている。前立腺肥大症の日本国内臨床試験での副作用発現率は10.9%で、主な副作用は勃起不全(3.2%)、性欲減少、リビドー減退(1.7%)、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)(1.5%)であった。
【前立腺癌】
デュタステリドが前立腺癌を増やすのか減らすのかという影響とは別に、デュタステリドやフィナステリドなどの5α-還元酵素阻害薬(英語版)は、血清PSAの値を低下させ、PSA高値と根拠とした前立腺癌の確定診断の検査を受ける機会を減少させることが懸念されている。デュタステリドを服用中に前立腺癌が発生した場合、PSAの値が低く抑制されていることで診断が遅れ、早期治療の機会を逃して後期ステージに進展する可能性がある。
出典:ウィキペディア
簡単に言うとフィナステリド(プロペシア)の強化版です。
ウィキペディアにも記載されていますが、抜け毛防止効果はフィナステリド(プロペシア)を上回ることが確認されています。
より効果の高い治療薬が販売されることは非常に嬉しいことですが、メリットばかりではないので気をつけてください。デメリットも含めてどんどん掘り下げていきましょう。
続いてデュタステリド(ザガーロ)の効果について勉強していきます。
デュタステリド(ザガーロ)は発毛効果があるのか?
先に結論から。
デュタステリド(ザガーロ)は「発毛効果」ではなく「抜け毛防止効果」があります。男性型脱毛症(AGA)の原因である「ジヒドロテストステロン」には毛髪サイクルを縮めてしまう特徴があり、毛髪サイクルが短縮されると短毛細毛の状態で髪の毛の成長が止まってしまい、抜けてしまうという薄毛の原因を作り出します。
したがって「ジヒドロテストステロン」の増殖を抑えることで短縮されたヘアサイクルを正常な状態に戻すことができ、産毛のような柔らかく短い髪の毛が太くしっかりと成長してくれるようになるという仕組みです。
消滅してしまった毛根から新たな髪の毛を生やすことはできませんが、デュタステリド(ザガーロ)には「ジヒドロテストステロン」の増殖を抑える力があるため、上記のような効果が得られます。
効果が出始める期間についてですが3か月~6ヶ月が目安となります。使用後6ヶ月が効果の判断基準となっているので、6ヶ月服用を続けたけど効果がよく分からないという場合は服用を中止して医師へ相談してください。
続いてはデュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)の違いについてです。
デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)の違い。
デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は同様の作用、効果を持っており、どちらとも男性型脱毛症(AGA)、前立腺肥大症の治療薬として利用されています。
非常によく似た2つの治療薬ですが、1番の大きな違いは有効成分です。
- ザガーロ(商品名)=デュタステリド(有効成分)
- プロペシア(商品名)=フィナステリド(有効成分)
5α‐リダクターゼ(AGAの原因になる還元酵素)にはI型とII型の2種類が存在しており、フィナステリド(プロペシア)はII型を抑制。デュタステリド(ザガーロ)はI型とII型を抑制してくれます。
- フィナステリド(プロペシア)=II型を抑制
- デュタステリド(ザガーロ)=I型とII型、両方を抑制
それと、デュタステリド(ザガーロ)の方が効果が高いと言われる理由の1つに服用後の血液への滞在時間の違いがあります。
デュタステリド(ザガーロ)の方が血液への滞在時間が長いので、有効成分が長時間血液中に残るという仕組みです。
更に5α‐リダクターゼI型とII型の両方を抑制するのでデュタステリド(ザガーロ)の方がより高い抜け毛防止効果を持っていると一般的には言われています。しかし、有識者の方々もここは意見が分かれるところであり、そもそもI型はAGAとは関係がないという説もあります。
この流れで副作用に関して勉強していきましょう。
デュタステリド(ザガーロ)の副作用は?
- 制欲減退
- 勃起不全
- 精液量の減少
- 肝機能障害
※稀に黄疸や蕁麻疹、アレルギー反応や乳房の女性化など、その他の副作用も起こる場合があります。
発生率が高い副作用は主に性機能に関する副作用です。
データ上の副作用発生率は5%以下なので過敏になる必要はありませんが、心配な場合は医師へ相談した方が良いでしょう。
性機能に関する副作用ということで子作り中の方や、これから子供をと考えている方は注意が必要です。精液への成分移行はほぼないのでそういう意味では安心ですが、勃起不全などは気をつけておいた方が良いかもしれません。
仮になったとしても原因は疲れや飲酒など他にも多々あるので、早々にデュタステリド(ザガーロ)のせいだと結論付けないでください。
飲むと勃起不全になるという刷り込みから精神的な要因も大きいので、過敏にならないことが1番かと思います。ただし、海外製ジェネリックの場合はより深刻な副作用が起こる可能性があるので気をつけてください。
その理由としては何が入っているのか分からない、厳密な検査が行われていない可能性があることです。
国内製の場合は変な物を混ぜてそれがバレたとしたら大問題になるので、そんなリスキーなことは製薬会社さんもやらないでしょう。
価値観が違えば道徳心も違う海外メーカーにはとにかく売れれば御の字というメーカーも存在しているので信用はできません。
健康はお金で買えません。安いからと価格を優先して取り返しのつかない副作用が起こってしまっては元も子もないので、信頼できるクリニックで購入するようにしましょう。
デュタステリド(ザガーロ)の購入方法は?
デュタステリド(ザガーロ)の購入方法は皮膚科、専門クリニックで診察後に処方してもらう方法と個人輸入(通販サイト)で購入する2つの購入方法があります。
それぞれにメリット、デメリットがあり価値観も人それぞれなのでどちらが良いとは言い切れませんが、おすすめするなら前者の皮膚科や専門クリニックで処方してもらう購入方法です。
個人輸入(通販サイト)では安く購入できますが上回るメリットは価格だけ。総合的にはリスクが勝ります。無駄にお金をかける必要はありませんが、コスト重視ではなく安全性を重視するべきです。
現在はオンライン診療で処方をしてくれるクリニックもあるので、自宅にいながら通販サイトのようにネットで購入できます。
オンライン診療を行なっているクリニックも数多くありどこが良いのか分からないかと思いますので、ここなら安心というクリニックを理由や詳細を含めて紹介しておきます。
個室診療、他の患者さんと出会わないよう設計されているなど、プライバシー配慮が徹底された信頼できるクリニック。来院する場合は新橋、銀座の両駅から行ける好アクセスも嬉しい。
また、オンライン診療も行っているので地方住みでも相談できる。
オンライン診療の無料相談、操作方法のサポートセンターもあり安心感と信頼感が抜群です。
【特徴】
オンライン診療、無料カウンセリング、待ち時間ゼロ、お薬郵送、通院不要、返金保証制度あり、女性も安心診察
【アクセス】
☎ 0120-552-651(11時~20時)
新宿と横浜、どちらとも駅から5分という好アクセスのクリニック。
カウンセリングだけなら無料で何度でも可能なので、脱毛の進行状況などを相談するには完璧な体制です。
プライベートに配慮し個室対応の完全予約制となっているところも安心できます。
男性専門の発毛クリニックなので女性は利用できないところが残念ですが、LINEでの写真診断や治療相談なども行っており、非常に満足度の高いクリニックです。
【特徴】
オーダーメイド治療、完全予約制、最先端のAGA診断システム、LINE写真診療、LINE治療相談、全額返金制度あり、再診患者様向けの遠隔診療
【アクセス】
「AGAメディカルケアクリニック 新宿院」〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-4-5 新宿ウエストスクエア9F
診療時間 10:00~20:00
「AGAメディカルケアクリニック 横浜院」〒220-0005
神奈川県横浜市西区南幸2-6-2 ibuilding 2F
診療時間 10:00~20:00
HPより各店舗へのアクセスを確認してください。
デュタステリド(ザガーロ)の使い方と注意点
デュタステリド(ザガーロ)の使い方は至ってシンプル、1日1回1カプセルを服用します。
食後に飲む必要もありませんし、お酒や他の薬を飲んでも問題ありません。
※薬によっては飲み合わせに気をつける必要があるので常用薬がある場合は医師に相談してください。
それと、フィナステリド(プロペシア)の記事でも書いていますが、利用を始めたら止め時に気をつけてください。
服用を止めると「ある」状態から「ない」状態へ一気に薄毛が進行した錯覚を起こします。(実際に進行している場合もあります)
後悔して改めて服用を始めるとなると同じ時間とコストが必要になります。
結婚するまで、退職するまで、人前に出る機会がなくなったらなど、いつ止めるかを事前に決めておけば惰性的に続けるのではなく計画的に利用することができます。
- 女性は利用しない。
- 妊娠中、妊娠の可能性がある場合や授乳中は触れてはいけない。
- 飲む時間を決める
- 1日1回1カプセルを守って6ヶ月は利用し続ける。
- 献血ができない。
- 前立腺がんの早期発見が難しくなる。
- 肝機能に障害がある方は利用できない。
- いつ止めるかを決めておく。
男性ホルモンに作用する薬なので、女性には効果がありません。逆にホルモンバランスが乱れてしまう可能性があるので利用しないでください。
通常の状態ならコーティングされているので問題ありませんが、カプセルが割れてしまった場合は有効成分に触れないように気をつけてください。触れてしまうと有効成分が皮膚から吸収されます。
朝、昼、夜、飲む時間はいつでも大丈夫です。ただし、血中濃度を均一にするためにも飲む時間は決めておいた方が良いです。
飲み忘れなどで翌日に2日分をまとめて飲んだりしてはいけません。たくさん飲めば効果が上がるわけではなく、副作用や健康被害のリスクが高まる可能性があります。
また、効果を実感できるまで3~6ヶ月ほどかかります(個人差あり)。最低でも6ヶ月は利用し続けるようにしましょう。
血液中に有効成分が残ってしまうのでデュタステリド(ザガーロ)の利用中は献血ができません。献血をしたい場合は最低6ヶ月の休薬期間が必要となります。
デュタステリド(ザガーロ)を利用することでPSAという数値を半減させる効果があります。この数値は前立腺がんの検査で測定する数値になるので、検査を受ける際はデュタステリド(ザガーロ)を利用していることを伝えましょう。
デュタステリド(ザガーロ)は肝臓で代謝されるため、肝機能に障害がある方は利用ができません。
中途半端な状態でやめて後悔しないためにもタイミングの良い区切りを決めておく。
デュタステリド(ザガーロ)の個人輸入、通販サイトについて
正規品であるザガーロは処方箋が必要となるため個人輸入(通販サイト)では購入できません。皮膚科や専門クリニックで診察(オンライン診察含む)を受ける必要があります。
個人輸入(通販サイト)で購入可能なデュタステリド(ザガーロ)は海外製のジェネリックのみとなります。
デュタステリド(ザガーロ)の海外製ジェネリックを個人輸入(通販サイト)で購入する場合のメリットとデメリットを表にまとめてみましょう。
- 安い。
- 誰にも会わずに購入できる。
- ネットで購入できる。
- 偽造薬の可能性がある。
- 効果が劣る場合がある。
- 医薬品副作用被害救済制度が適応されない。
1番のメリットは価格が安いというところでしょう。その他のメリットは専門クリニックでのオンライン診療でも同じです。
一方デメリットは健康被害、安全性に不安が残る点が1番のデメリット。安全性より安さをとるか、安さより安全性をとるかという結論に至ります。
デュタステリド(ザガーロ)の海外製ジェネリックは配合成分はもちろんですが厳格な成分検査をしっかり行なっているのかも疑わしいです。
健康に大きく関わってくるところなので信用しきれない点がある以上は専門クリニックでのオンライン診療、購入をおすすめします。
デュタステリド(ザガーロ)をまとめてみる。
- フィナステリド(プロペシア)以上の抜け毛防止効果がある。
- 購入は専門クリニックのオンライン診療がベスト
- 用法用量を守って最低6ヶ月は続けることが大切。
- ミノタブとの併用がおすすめ。
- 計画的に利用するためにも、あらかじめ止め時を決めておく。
似た効果を持つ薬同士、フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)のどちらを使えば良いか悩む方も多いかと思います。
抜け毛防止効果が高いのはデュタステリド(ザガーロ)、コストが良いのはフィナステリド(プロペシア)。
副作用リスクは同等かと思いますが、I型を抑制することによる影響が未知数という意味ではフィナステリド(プロペシア)の方が安心かなという気もします。
個人的には長く続ける前提でコストを優先してフィナステリド(プロペシア)を選びます。
どちらにしても高確率で効果が得られる薬なのでそれぞれの価値観に合わせてどちらか選んでいただき、決めた止め時まで無理せず続けることが大切です。
迷った時や悩んだ時はオンライン診療で専門医に相談してみてください。
的確なアドバイスがもらえるのできっと参考になると思います。