花粉大国の日本。現在2~3人に1人は花粉症だと言われています。
昔は成人の疾患だとされ「子供の花粉症」は聞き慣れませんでしたが、近年は子供の花粉症発症率も増加の一途を辿っています。
子供の花粉症に関しては花粉にさらされた翌歳から発症する可能性があるので、最も早い場合は1~2歳で花粉症になってしまうことがあるそうです。
酷い方は年末あたりから目の痒みやくしゃみ鼻水、肌荒れなどの症状が出たりしますが、当然髪の毛や頭皮にも花粉は付着し、悪影響を及ぼします。
意外と知らない方が多いですが花粉は髪や頭皮にも悪影響があるということを覚えておいてください。
まずは「花粉」について少し勉強しましょう。
花粉は1年中飛んでいる。
特に頭を悩ませる「スギ花粉」関東地方では2月~4月がピーク。
「スギ花粉」が飛び始めてから後を追うように「ヒノキ花粉」も飛び始めます。
そして5月から秋口にかけては「イネ」、夏から秋には「ブタクサ」のという順番で地域差や飛散量の違いがあるものの、花粉は1年中飛んでいます。
地域によって花粉の量がまったく違う。
上記画像の花粉飛散量(色の濃さ)を見ると地域によってまったく違うことがわかります。
色の濃い地域にお住まいの方は特に注意が必要です。
花粉飛散量が少ない北海道や沖縄を調べてみると杉は一部地域のみに分布しており、ヒノキに関してはほぼ存在していないので花粉も飛んでいません。
花粉症の時期に旅行へ行ったら症状が出なかったというのはよく聞く話ですね。
花粉症が辛すぎて移住する人もいるそうです。
移住まではいかないにしても日常生活に支障をきたすほど症状が酷い方は、引っ越しや転職で職場を変える際は地域による花粉の飛散量を事前に調べておくこと良いかもしれません。
花粉は髪の毛や頭皮へどんな影響があるのか。
くしゃみ、鼻水、目の痒みなどといった代表的な症状の改善に注力しがちですが、髪の毛や頭皮への影響も無視はできません。
- 髪の毛
- 頭皮
髪の毛はゴワつき、手触りが悪くなりダメージの原因になります。
頭皮は痒みや湿疹、そして酷い場合は抜け毛へと繋がっていきます。
ホコリっぽい場所へ行くと髪がゴワついて手触りが悪くなりますが、花粉がつくと似た感じになります。
1日で劇的に変わるということはありませんが、花粉の洗い残しなどがあったりすると影響が蓄積されていきます。
また、花粉が原因で肌荒れをおこす場合がありますが、頭皮も同じことが言えます。
痒みが我慢できず傷になってしまい頭皮トラブルの原因につながります。
髪の毛、頭皮の花粉対策
まずは花粉がつかないようにすること。
具体的には帽子を被る、髪をまとめておく、静電気防止スプレーを使うなどが挙げられます。花粉がつかない対策をしても完璧に防げるわけではないので、帰宅後はすぐにシャワーを浴びて花粉を洗い流すことが大切になります。
髪の毛、頭皮だけでなく洋服やバックにも花粉がついているので家に入る前に叩いて花粉を落としてください。
少し面倒ですが家の中に花粉を持ち込まないためにもやっておいて損はありません。
静電気にも注意が必要です。
静電気が発生すると花粉やホコリがつきやすくなります。
化学繊維は帯電しやすい特徴があるのでナイロンやウールの服を着る際は綿や麻などを上手く取り込んだ服装がおすすめです。
花粉による髪の毛、頭皮への影響をまとめてみる。
頭皮はもちろんですが、髪の毛も肌の一部と考えてください。
花粉の飛散量が特に多い時期を我慢すれば良いだけですが、髪の毛は1度ダメージすると元通りには戻りません。
そういう意味で言うと夏の紫外線と似ています。
海水、プールの塩素、紫外線でダメージした髪の毛が耐えられず、毛先をカットしたという経験は女性の方なら多いと思います。
綺麗な髪をキープしたい、ダメージを修復したいという場合は、たかが花粉と軽視せず注意が必要です。
出来る限り花粉が髪や頭皮につかないようにすること、静電気を防止して余計な花粉やホコリがつかないようにすること、帰宅後は早めに花粉を洗い流すこと。
髪へのダメージ、頭皮の痒みなど引き起こさないように出来る限りの対策をしておいて損はありません。
頭皮への湿疹や痒みが酷い場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
- 髪の毛
- 頭皮
花粉によって手触りが悪くなったりダメージの原因になるので、出来るだけ花粉がつかないように帽子をかぶったり、髪をまとめたりした方が良い。静電気防止スプレーなどを使って余計な花粉を防止する。帰宅後は早めにシャワーを浴びて花粉を洗い流した方が良い。
花粉によって頭皮が痒くなったり湿疹ができたりする。髪の毛と同じように出来るだけ花粉がつかないように帽子をかぶったり髪をまとめておいた方が良い。帰宅後は早めにシャワーを浴びて花粉を洗い流した方が良い。