フィナステリド(プロペシア)を使う前に知っておきたいことを勉強する。

「フィナステリド(プロペシア)」

世界で初めて飲むAGA治療薬として承認されたフィナステリド(プロペシア)。

発売当時は男性型脱毛症(AGA)にとって革命的な治療薬として脚光を浴びましたが、詳細を知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなフィナステリド(プロペシア)の勉強をしたいと思います。

この記事に書いてあること
  • フィナステリド(プロペシア)の効果について。
  • フィナステリド(プロペシア)の使い方や注意点。
  • おすすめしたいフィナステリド(プロペシア)の購入方法。
  • フィナステリド(プロペシア)の副作用。
  • 後悔しないフィナステリド(プロペシア)を止めるタイミングなど。
残念ながら女性には効果がありません。

女性が利用した場合はホルモンバランスが乱れ、体調を崩してしまう可能性があるので利用しない方が良いです。

女性の薄毛に効果的で利用できるのはミノキシジル(ミノタブ)になるので、興味のある方は別記事からご参照ください。

フィナステリド(プロペシア)とは?

まずはウィキペディアでフィナステリド(プロペシア)の詳細を見ていきましょう。

フィナステリド(Finasteride)は、アメリカメルク社が開発した抗アンドロゲン薬。2型5-α還元酵素を阻害して、男性ホルモンテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に転換されるのを抑制する。高用量(5mg/day)で前立腺肥大症・前立腺癌に対して抑制的に作用する。Proscar等の商品名で海外で販売されているが、日本では前立腺の治療薬としては未承認。

低用量(0.2mgまたは1mg/day)で、男性型脱毛症(AGA)に対して脱毛抑制効果を認め、プロペシア(Propecia)の商品名で多くの国で発売されている。プロペシアの日本での特許は2015年に切れており、各社から後発品が発売されている。

【開発の経緯】

1991年にフィナステリドの開発が始まり、初め1992年に米国で前立腺肥大の治療薬としてプロスカー(5mg錠)の商品名で認可された。しかし、その後1mg用量での研究によって、男性型脱毛症において毛髪の成長が明らかになり、1997年の12月22日、FDAは低用量のフィナステリドを男性型脱毛症の治療薬として認可した。

~中略~

日本では、1年間の臨床試験を終えて、2005年の10月に厚生労働省にAGA治療薬として承認され、2005年の12月に発売となった。

【男性型脱毛症】

DHTによる脱毛作用を抑止するものであり、決して発毛に作用する薬ではないが、臨床試験では服用者の多くにある程度の発毛が認められる。

~中略~

男性型脱毛症の進行抑制としては、フィナステリドは、98%の人に3年間効果があった。髪が増えてくる人も多く、国内の臨床試験では半年で48%、1年で58%、2年では68%、3年で78%と髪が増える人が経時的に増えていった。

~中略~

女性に対して実施された臨床試験では、効果がないことが確認されている。アメリカ食品医薬品局 (FDA) が認めた男性型脱毛症(いわゆる、若ハゲ)に有効な薬は、このプロペシアとデュタステリド、ミノキシジル(商品名ロゲインなど)のみである。なお、男性型脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症など)には効果はない。

出典:ウィキペディア

男性器の近くにある前立腺と呼ばれる器官の肥大を抑える治療薬としてアメリカで開発、認可され、後の研究で男性型脱毛症(AGA)において毛髪の成長が明らかになります。

そして低用量で男性型脱毛症(AGA)の治療薬としても認可され、利用できるようになったという経緯。

ちなみに、プロペシアというのは商品名です。

世界で初めて飲む男性型脱毛症(AGA)治療薬として認められ、男性型脱毛症(AGA)治療の定番として利用されています。

フィナステリドはプロペシアに含まれる有効成分の名称ですが「フィナステリド錠」という有効成分の名前そのままで商品化されている後発医薬品(ジェネリック)も存在しています。

  • プロペシア=先発医薬品
  • フィナステリド=有効成分
  • フィナステリド錠=後発医薬品

少しややこしいので、表にまとめると上記のようになります。

プロペシアは2015年に特許は満了。

現在ではフィナステリド配合の後発医薬品(ジェネリック)もAGA治療薬として多く発売されています。

続いて、とても気になるフィナステリド(プロペシア)の発毛効果について勉強していきましょう。

フィナステリド(プロペシア)は発毛効果があるのか?抜け毛防止の仕組み

正確には「発毛効果」ではなく「抜け毛防止」に効果があります。

フィナステリド(プロペシア)には男性型脱毛症(AGA)の原因であるジヒドロテストステロン(男性ホルモン)の増殖を抑える効果があるため、抜け毛を防止できるという仕組みです。

ジヒドロテストステロン(男性ホルモン)は髪の成長期間を短くしてしまい、髪の毛は細く短く、しっかりと成長しない産毛のような状態に。そしてそのまま抜けてしまうという乱れたヘアサイクルに陥ります。

フィナステリド(プロペシア)を服用することでジヒドロテストステロン(男性ホルモン)の増殖を抑えることができるので、髪の成長期間を正常な状態に戻すことができます。その結果、髪の毛がしっかりと成長してくれるようになるので発毛効果があると感じわけです。

個人差がありますが効果が出る目安の期間としては3~6ヶ月ほど。右肩上がりで効果が出ます。

6ヶ月使用して変化を感じられない場合は医師に相談してください。

男性ホルモンに作用する薬なので、残念ながら女性や円形脱毛症には効果はありません。

続いてフィナステリド(プロペシア)はどこで購入できるのか勉強していきましょう。

フィナステリド(プロペシア)はどこで購入できるのか?

フィナステリド(プロペシア)の購入方法
  • 皮膚科やAGA専門クリニックで医師の診断後に処方してもらう方法。
  • 処方箋不要、個人輸入(通販サイト)で購入する方法。

上記2通りの購入方法があります。

ドラッグストアやスーパーなどでは購入できません。

フィナステリド(プロペシア)はミノタブと違い、国から認められたAGA(男性型脱毛症)治療薬です。

購入する場合は医師の診察(オンライン診療含む)を受け、処方箋が必要になります。

抜け毛や薄毛は生命に危険が及ぶ病気やケガではないという理由から保険適応外になります。

詳しくは後述しますが、個人輸入(通販サイト)での購入について少し掘り下げましょう。

処方箋が必要な治療薬にも関わらず、個人輸入(通販サイト)では処方箋が無くても購入できる。

矛盾があって疑問を感じますよね。

これは海外製医薬品を個人で使用する場合に、一定量を超えなければ処方箋不要で個人輸入をしても良いと認められているからです。

禁止されている医薬品も存在します。

ポイント
  • 処方箋が必要=日本で認可されたフィナステリド(プロペシア)
  • 処方箋が不要=日本で認可されていない海外製のフィナステリド(プロペシア)
海外製医薬品というところがポイントになるので頭の中に入れておいてください。

病院や専門クリニックに行く時間や手間が省けるので、処方箋不要で購入できるならと思ってしまいがちですが誤った利用方法、何が配合されているのか分からない等のリスクを考慮して、個人輸入(通販サイト)でのフィナステリド(プロペシア)の購入はおすすめできません。

少し話がズレますが、例外なケースが1つあります。

それは、有効成分(フィナステリド)のみを輸入して、院内で調剤した物をプロペシア錠として処方するケースです。

意図的に偽造薬を調剤し処方していたと分かれば大問題ですから、そういう意味では安心してください。

ただ、院内での成分鑑定のみで厚労省の検査を受けていないという事実は頭の中に入れておいてください。成分鑑定をしていないクリニックもあるかもしれません。

個人輸入(通販サイト)に関してのメリットやデメリットは後述する個人輸入(通販サイト)で詳しく勉強するので参照してください。

続いてフィナステリド(プロペシア)の使い方を勉強していきましょう。

フィナステリド(プロペシア)の使い方や注意点

フィナステリド(プロペシア)は錠剤で、内服薬(飲み薬)となっています。

種類は0.2mg錠と1mg錠の2種類が存在し、成分量の違いによる優位性は認められていませんし、たくさん飲めばよく効くということはありません。

使い方はシンプル、1日1回1錠を服用します。

フィナステリド(プロペシア)を飲むタイミングは朝でも夜でも良いですが、血中の成分濃度を一定にするためにも飲む時間を決めた方が良いです。食事の影響も受けないので食後に飲む必要もありません。お酒を飲んでも問題ありません。

すでに何か他の薬を飲んでいる場合、薬同士の飲み合わせも問題ないとされていますが念の為、事前に医師に相談しましょう。

用法用量を守って最低6ヶ月は続けることが大切です。

使い方を表にまとめてみます。

フィナステリド(プロペシア)の使い方
  • 1日1回、1錠を服用。
  • 決まった時間に飲む。
  • 飲むタイミングは食後でなくても良い。
  • お酒を飲んでも大丈夫。
  • 他の薬との飲み合わせも問題ない(念の為、事前に医師に相談)。
  • 6ヶ月は使用を続ける。

次に注意点ついて勉強していきましょう。

フィナステリド(プロペシア)は用量を増やしても効果が上がるわけではありません。飲み忘れた場合に飲み忘れ分を翌日にまとめて飲んだりしないでください。

女性は効果がないので利用しないでください。

特に妊娠中や妊娠の可能性がある方、授乳中の女性は注意が必要です。

通常の状態ならコーティングされているので大丈夫ですが、割れていたり砕けたりしている場合は触れただけで皮膚から有効成分が吸収されるので、胎児(男の子)や乳児の生殖器官に異常を起こす危険性があります。

成人男性が利用している場合は精液への成分移行はほぼないと言えるくらい微量なものなので、子作り中に利用しても問題ありません。20歳未満の男性には安全性と有効性が確認されていないので利用はおすすめできません。

また、フィナステリド(プロペシア)を利用していると献血ができなくなります。

血液に有効成分が移行しているので、献血をしたい場合は最低でも1か月の休薬期間が必要になります。

誤って献血してしまった場合は日本赤十字社へ連絡するようにしてください。

最後の注意点になりますが、フィナステリド(プロペシア)は前立腺がん検査で測定されるPSA値を約50%低下させることが知られています。したがって検査結果の数値が異常とみなされず早期発見が難しくなる可能性があるので気をつけてください。

検査を受ける場合は事前にフィナステリド(プロペシア)を利用していると伝えておきましょう。

注意点も表にまとめてみます。

フィナステリド(プロペシア)の注意点
  • 飲み忘れたからといってまとめて服用せず、用量を守る。
  • 女性は利用しない。
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある、授乳中の女性は有効成分に触れることも危険。
  • 男性でも20歳未満は利用しない。
  • 献血ができない。したい場合は最低でも1か月の休薬が必要。
  • 前立腺がんの早期発見が難しくなる。

フィナステリド(プロペシア)の副作用は?

安全性の高い治療薬として評価されていますが、副作用がまったくないわけではありません。

フィナステリド(プロペシア)の副作用
  • 制欲減退
  • 勃起機能不全
  • 性液量の減少
  • フィナステリド(プロペシア)の副作用など

日本で認可を受けている米国MSD社の長期投与による臨床試験では48週間の服用で1.1%、96週間の服用で1.6%の被験対象者に副作用が発見されたことが報告されています。

また、稀な症状として肝機能障害、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大などの副作用があったことも報告されていますが、いずれも発生頻度は低いため神経質になる必要はありません。

生殖器官への副作用は有名ですが、面白半分の言い伝えにより先入観で過敏になってしまうところもあると思います。

副作用の発生率としては低い数値ですが、こういった違和感を感じた場合はすぐに服用を中止して医師に相談してください。

続いては個人輸入(通販サイト)について勉強していきますが、フィナステリド(プロペシア)の利用を考えている方にとって非常に大切なことになります。

フィナステリド(プロペシア)の個人輸入(通販サイト)について

まずフィナステリド(プロペシア)を個人輸入(通販サイト)する場合のメリットとデメリットをお伝えしておきます。

個人輸入(通販サイト)のメリット
  • ネットで簡単に購入できる。
  • 処方箋なしで購入できる。
  • 安価で購入できる。
  • 誰にも会わず購入できる。
個人輸入(通販サイト)のデメリット
  • 全て自己責任。
  • 健康被害のリスクがある。
  • 偽造薬のリスクがある。
  • 注文してから届くまで時間がかかる。

ジェネリック(後発医薬品)が販売されるようになってからは価格も求めやすくなりました。しかし、海外製ジェネリックは更に安いです。しかも皮膚科や専門クリニックへ行く必要がなく、誰とも会わずに簡単にネットで購入できます。

このメリットは非常に大きいと思いますが、少し冷静になってオンライン診療での処方と比較してみてください。

個人輸入(通販サイト)オンライン診療
価格(参考)¥1,280(30錠)¥4,000(30錠)
安全性×
ネット購入

あくまで参考としていますが実際にネットで表記されている情報です。判断基準となる「価格」「安全性」「ネット購入」を比較ポイントとします。

大きく違いがあるのは価格と安全性。

健康被害、偽造薬のリスクは無視できませんが何があっても自己責任、それでも構わないという方は海外製ジェネリックの個人輸入がコストが抑えられて最善かと思います。

少しでも価格を抑えてリスクを避けたい方は国内製ジェネリックをおすすめします。

オンライン診療でそのまま薬を送ってくれるクリニックもありますし、処方箋を郵送してもらい調剤薬局で受け取る方法のクリニックもあります。

オンライン診療を受けてフィナステリド(プロペシア)を利用したい場合のおすすめクリニックをお伝えしておきます。

AGAメディカルケアクリニック

「AGAメディカルケアクリニック」

新宿と横浜、どちらとも駅から5分という好アクセスのクリニック。

カウンセリングだけなら無料で何度でも可能なので、脱毛の進行状況などを相談するには完璧な体制です。

プライベートに配慮し個室対応の完全予約制となっているところも安心できます。

男性専門の発毛クリニックなので女性は利用できないところが残念ですが、LINEでの写真診断や治療相談なども行っており、非常に満足度の高いクリニックです。

【特徴】

オーダーメイド治療、完全予約制、最先端のAGA診断システム、LINE写真診療、LINE治療相談、全額返金制度あり、再診患者様向けの遠隔診療

【アクセス】

「AGAメディカルケアクリニック 新宿院」

〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-4-5 新宿ウエストスクエア9F

診療時間 10:00~20:00

「AGAメディカルケアクリニック 横浜院」

〒220-0005
神奈川県横浜市西区南幸2-6-2 ibuilding 2F

診療時間 10:00~20:00

HPより各店舗へのアクセスを確認してください。

銀座HSクリニック

銀座HSクリニック

【おすすめしたいポイント】

個人的には1番おすすめしたいクリニックです。オンライン診療の無料相談、操作方法のサポートセンターもあり安心感と信頼感を考えると個人輸入よりは断然おすすめです。

【特徴】

オンライン診療、無料カウンセリング、待ち時間ゼロ、お薬郵送、通院不要、返金保証制度あり、女性も安心診察

【アクセス】

☎ 0120-552-651(11時~20時)

東京都中央区銀座8丁目9-15 JEWEL BOX GINZA 5F

フィナステリド(プロペシア)をまとめてみる

  • 抜け毛防止効果がある。
  • 購入するなら専門クリニックのオンライン診療がおすすめ
  • 用法用量を守って最低6ヶ月は続けることが大切。
  • ミノタブとの併用がおすすめ。
  • 服用をやめた場合のギャップに注意。

AGA治療においてフィナステリドは最初の1歩と言える定番の治療薬です。裏を返せば、それほど信頼性の高い薬という証拠。これからAGA治療を始める方、薄毛に悩んでいる方にとっては始めやすいAGA治療薬だと言えます。

ここで最後に覚えておいてほしいことが2つあります。

1つ目は、現在フィナステリドを利用されている方、これから利用したいと思っている方、利用を始めたら必ずどこかでやめるタイミングが訪れると思いますが、その際は覚悟をしておいた方が良いということです。

フィナステリドの服用を止めると一気に薄毛が進行した錯覚を起こします。(実際に進行している場合もあります)

これはどういうことかと言うと、髪の毛が増えた実感がある状態から元に戻ると余計に薄毛が進行したように感じます。

AGAは進行性の脱毛症なので実際に薄毛が進行している場合もありますが、どちらにしてもショックは大きいです。

頑張ってお金をかけたのに以前の状態に戻ってしまったと嘆いている方は非常に多く、それは予備知識が乏しい結果ですから後悔しないためにも忘れないでいてください。

2つ目は、彼女ができるまで、結婚するまで、退職するまで、ご自身の中でいつまでフィナステリドを利用するのかゴールを決めておいた方が良いということです。

フィナステリドを止めると服用し始める前の状態に戻る覚悟をしておいてください。例えるなら課金しまくったゲームをリセットするようなものです。

しかし、この覚悟ができてなくて止めて後悔して改めて始めるという方を今まで何人も見てきました。

この様に、改めてまた始める場合は同様の時間とコストをかけないと元には戻りません。ものすごく勿体ないことです。

心境の変化や経済的理由でどうしても続けられない場合など、フィナステリドの利用をやめる理由は様々あると思います。フィナステリドを始める前の状態に戻っても良い、この決断できない場合はフィナステリドの利用をやめるべきではありません。

中途半端で止めて後悔しないためにもどこかの区切りをゴールとして、目指す途中でフィナステリドの利用を止める決断ができれば、そこが止め時。

後悔せず少しずつでも気持ち良く悩みを解消していきましょう。

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